(元)吹奏楽部顧問の徒然草(仮)

音楽や教育、ゲームなどをつれづれと

卒業式の経済的損失の話

大学時代にお世話になっていた先生がFacebookでシェアしていたので危うく信じそうになった虚構新聞の記事について

卒業式練習の経済損失、年間6兆円 シンクタンク試算

卒業式練習の経済的損失のニセ記事なのだけども、この職業やってると「確かに」と思ってしまう。

卒業式といえば数ある学校行事の中で最も重要な行事であるわけで、そのためにおよそ8〜10単位時間をかけるわけです。その練習の中で行われるのは礼法指導や式歌練習などなど……
もちろん大事な式であることに変わりはないけれど、そもそも立つタイミングや礼の深さや長さって揃える必要ってあるんですかね、とか、式で歌うことってそんなに大切なんですかねと思ってしまうわけです。

もう一つ、このシーズンの大きな行事に予餞会があります。
かくいう私も今日予餞会を終えたばかりです。確かに学年の発表はクオリティが高く、3年生も楽しんでくれていました。
しかし、みなさん自分の若かりしことを思い出してください。

予餞会での後輩たちの出し物、心に残っていますか?

予餞会の教育的意義ってあまり価値のあるものに感じないのは私だけでしょうか。
この発表のために、年度末でアホほど忙しい時期に、本業とは違う仕事に追われなければならないのです。
準備時間も含めて一体何十時間を費やしたのやら……

学校行事ってとっても時間がかかるんですよね。
しかし、学校現場において「時間」はコストとしてカウントされない風潮が根強いです。
「若手は長い時間働くものだ」と言われ、重い分掌が回ってくることも少なくないです。
もちろん仕事も数こなさないと成長しないのはわかりますが……
教員の働き方改革と声高々に叫ばれていますが、仕事の分量を減らすことと教員の意識改革がなされないとただ形だけの残業規制で終わる気がします。