日本再興戦略
長らくブログを放っていました。この間ツイートもしたのですが、本を読みたい期と動画を見たりゲームしたりとダラダラ過ごしたい期があるなと実感しました。ムラを少なくしたいところですね。(多分無理)
さて、先日落合陽一さんの日本再興戦略を読みました。(お金2.0の話はまたいつか)
日本の現代の問題と日本の民族的特徴や歴史に触れて、今後の日本を「再興」するための考えを記した本です。
トークンエコノミーや信用経済の話など、先日(先々月)紹介した「お金2.0」とも近い内容があって、本を読むと知識が点から線に繋がるなと実感しました。
さて、印象に残ったのは、
- 「欧米」という概念を見直す
- 百姓という「多動力」
の2点です。
内容を少し要約しつつ、自分の考えも書きつつ…
- 「欧米」という概念を見直す
高度成長期の日本は確かにもの凄く日本は成長したけれど、成熟してしまった現在でもその当時の方法(均一な教育、住宅ローン、マスコミによる消費者購買行動)に執着してしまっています。
そこで、その状況を打破しようと「欧米」式に救いを求めるのですが、そもそも「欧米」とは「欧州」と「米国」を合わせて作った言葉。実は似て非なるものを一緒くたに我々は扱っていて、日本と親和性が低いものも無理やりとり入れようとしてしまっている。
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実は日本という国は1つの国という視点で見ると、とても歴史の長い国です。国内における内戦はあり、トップや体制が変わることはありましたが、他国に侵略されず、いつの時代も「天皇」が国を治めています。(現在は象徴としてですが)
ちょっと世界史には明るくないので具体的なことは述べられないのですが、諸外国を見ると、大陸では数多の国が興亡を繰り返しています。最近アメリカ近代史を勉強して驚いたのはアメリカの歴史の教科書にはここ250年くらいのことしか書かれてないのです。(そりゃそうだけども)
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では、日本人には長い歴史の中で育まれてきた民族性というものがあるはずで、そこに目を向けて、我々の特性に即した再興の方法を再考するべきでは…?
- 百姓という「多動力」
では日本人はどんな特性があるかというと、日本人の殆どは百姓・農民でした。
大したことやってないじゃんと思うかもしれませんが、畑や田を耕す以外にも草履を編んだり、加工品を作ったりしています。百姓とは本来、百の仕事をもつ人という意味です。
色々な人が多くの仕事をしていたのが百姓で、また百姓は仕事をしながら生きていました。
「ワークライフバランス」が叫ばれている昨今であるが、ストレスなく働き、「ワークアズライフ」を求める方が日本人には合っているのではとのこと。
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私はむしろあまり働きたくない派ですのでワークライフバランスの充実は図りたいところ。ただ、テクノロジーの力で教育を良くしたいとは思っているのでその点では「ワークアズライフ」的な考えは持てるのかも。また、趣味も多く「多動力」的な側面もあるのかなと思ってます。多くのことに関心をもち、ポートフォリオ化していくのは価値のあることだと思っています。
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複数のコミュニティに所属しつつ、コミュニティを自由に選ぶことが出来ることが重要であると落合さんは述べています。(「ムラ」社会からの脱却)
昨今の芸能事務所のパワハラ問題が発覚、問題となってきているのも良い転換点なのかもしれませんね。
この他にも日本の雇用形態や教育についての話など、多くのことが書いてありましたし、同意のできるものでした。
一方理論的すぎるところもあり、受け容れられない人もいるだろうなぁと思うのも事実です。
とはいえ日本の今の閉塞感を打ち破るカギになる人だと思いますので今後とも注目していきたいです。